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ガウンガウン祭 2024-深田神社の春祭りに伴う芸能-

深田神社

2024年3月10日、深田神社の春祭り(通称:ガウンガウン祭)が開催された。

かつてはオコン川上流の深田地区にあった深田神社が江戸時代洪水で流され、神宝などが流れ着いた野元に神社を移したので、現在は野元地区に深田神社が建っているそう…

昔は産土祭(うぶすなまつり)と呼んでいたけど、戦後いつの間にかガウンガウン祭と呼ばれるようになったそうです。

14時から神事があり、神事が終わると郷土芸能のはじまりです。

この春祭りは、打植祭(うちうえさい)とも呼ばれるお祭りで、神社の境内を田に見たて、田起こしから田植えまでをユーモラスな寸劇することで豊作を祈願する行事で、このような行事を予祝行事といいます。いちき串木野市薩摩川内市では、太郎太郎祭または太郎次郎祭と呼ばれる同様の豊作を祈願する春祭りが現在でもおこなわれています。

ここ深田神社のお祭りには、テチョ(父親役)、太郎・次郎(息子)、牛が登場します。最近は深田神社を祀る3つの地区が交代で運営しているんですが、平江地区が担当の年だけ、カカ(母親役)が登場します。今年は平江地区担当でした。

テチョ、太郎、次郎の足に、子供たちがクワの形の枝をひっかけ、テチョたちが転ぶと豊作になるといわれているので、テチョ・太郎・次郎は何度も子どもたちに転ばされます。演者さんは大変そう。。。

まさかのババたち登場。

お茶の準備をして、テチョとカカが即興劇を繰り広げる間、ババたちは踊ってました。

この後牛が登場し、太郎と次郎は子どもたちに転ばされながら、牛を探します。

無事に捕まえた牛に鋤をつけて田を耕します。

最後は水口を閉じて、田植えをして終了となるはずが…今年は水口在りませんでした。あれれ?

 

郷土芸能の後は餅まき。おとなも童心に戻って楽しんでました。